師走を迎え、何かと気忙しい毎日ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私は操舵試験を終え、多少のストレスから解放されました。
改めて、17年度操舵系統設計を担当しています、操舵班1回生の大抜です。
追々寒さに向かっているのに、12月16-17日に操舵試験を大学のグランドで行いました。
今回の操舵試験の目的は、「外部条件により操舵系統が誤作動を起こさないどうかの確認とデータの収集」と「舵角計の確認」です。
2015年度のフレームを使用し、滑走させながら「保舵力の確認」と「水平尾翼・垂直尾翼の動作の確認」を行いました。
今回は10本近く滑走を行いました。
上の二枚の写真は、水平尾翼・垂直尾翼のマウント付近の写真です。
初めてのことが多く、また実験的な部分が多いため見栄えが悪いです。
お恥ずかしいですが、今回の製作の反省点を生かし、実機製作に役立てていきたいです。
垂直尾翼
今回、製作の都合上、垂直尾翼は{棒+リブx2+ペットボトル(500ml)x2}でできています。
これは、垂直尾翼のホーン部分(Pull単板&horn)です。
【試験内容】
フレームを全力で押して、パイロットがプロペラを回した状態で、右、左、ニュートラルの動作を確認しました。
【動作に関して】
操舵桿の重さはとてもいい感じに調節できました。そのうえでの動作確認でしたが、問題なく動きました。
また、ニュートラル付近の微調節もかなりできました。期待以上で嬉しいです。
水平尾翼
今回、水平尾翼の前縁から25%部分に桁があり、回転軸も桁です。
下の写真のように携帯で撮影したため、すっごく粗い映像で申し訳ないです。
追走して見たとき、水平尾翼のマウント部の左右のブレ、前後のブレ、たわみ等はなかったです。マウントの設計、積層等は問題なさそうです。
【試験内容】
①操舵桿を持たない状態での滑走で、保舵力を確認。
②滑走中にアップ・ダウン・ニュートラルの動作の確認。
【動作に関して】
①滑走前と滑走後の差はほぼ変化していないことを確認できました。
②こちらも問題なく動作しました。幸せです。
寒いせいか、バッテリー切れが多発しました。
綺麗に動作していて、思い通りに動かせます。微調節も可能でした。
以下のグラフが設計値のテンションです。
設計上は水平・垂直どちらも角度[θ]が大きくなるにつれて、操舵桿の重さ[テンション]が軽くなっていくようになっています。
ニュートラル付近は比較的重く、微調節しやすくなっています。
実際、今回の操舵試験で桿を握った感じは、しっかりと設計値通りだと感じることができました。
舵角計のログ
今回から、電装班が舵角計を尾翼部分に搭載してくれました!
なんともありがたいです。
まだ、舵角計は試作の段階ですが、今回は{0.1秒間隔で1度単位のプロット}で行いました。
系統1が水平尾翼、系統2が垂直尾翼です。
1度単位だとかなりグラフがぶれ、細かい部分が見えなくなってしまうため、次回は{0.05秒間隔で0.2度単位のプロット}に使用を変更してくれるそうです。
また、操舵桿側にも舵角計を搭載し、入出力の比がうまくできているか確認できるようにしてくれるそうです。
これから実機製作が始まります。今回の試験結果を生かし、製作頑張っていきたいです。
また、もう何度か操舵試験を行いたいと考えています。
風邪など引かず、元気に年末を乗り越えたいですね!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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