プライには樹脂とカーボンとロハセルを使います。これまでは熱硬化する樹脂を使っていましたが、軽量化のために常温硬化する樹脂を使ってみました。プライをするとカーボン繊維はただの布だったものが爪ではじくとコンコンと音がするくらい硬くなります。
これが作業中の写真
右に見える白い台は精密に設計して木材を削った後、プラサフと離型剤を塗ったプロペラの型です。
この上に黒いカーボン繊維を乗せています。
こちらは白い布を被せてあるのでわかりにくいですが、この白い布のなかに黒いカーボン繊維を乗せた型があります。ビニールの袋で包んでいるのは、この中を真空ポンプで真空にして、繊維と型を密着するためです。シワができると設計通りにプロペラが機能を発揮しないので神経質に作業をします。
一晩放置して硬化を待つとこのようになります。
布だったものが板に変貌しています。なんとも使い勝手のいい素材です。
これをプロペラにするには似たようなものを上側用と下側用で二つ作って二枚を貼り合わせます。これについては次回解説します。